河南支部長のブログ

錬心舘空手道・バイク・畑に関する日常をのんびり投稿

2023.6.3 河南支部 ばんび組発足

こんにちは

 

河南支部に”ばんび組”を新設しました

 

正式な入門も歓迎ですが、小学生になるまで”ばんび組”として空手の基礎を養う期間とすることにしました。

 

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今年1月にコロナ感染し自宅療養中にたまたま目にしたヤフーニュースがあります。「カレー店で100円の代金を払えなかった少年」の記事でした。 

 

奈良県橿原市で英語塾をされている方が、月謝を払えなくて辞めていく子を見て、この子たちはちゃんとご飯を食べているのだろうかと心配になり、100円カレーの店「げんきカレー」を始めました。ある日、そのカレーを食べ終わった子が慌てています。100円がなかったようです。100円も払えない子供がいることに衝撃を受け、子供たちが無料でお腹一杯食べるにはどうしたらいいのかと店主は考えました。

 


それが「みらいチケット」となって実を結びます。大人が1枚200円のチケットを買って、店のホワイトボードに貼り、15歳以下の子供たちはそれを使って無料でカレーを食べることができます。

 


ある日、中学生までこの元気カレーを食べていた青年が訪れます。15歳を過ぎているのは分かっていながら、店主は「チケット使っていいよ」と声を掛

けました。青年は店で一番高い500円のカツカレーを美味しそうに食べた後、これまで自分がお世話になったので、これからは社会人となった自分がボードにチケットを貼る番だと言ってみらいチケット5000円分を購入しました。

 


この青年が、100円の支払いができなかった少年でした。

 

 コロナで心身が弱っていたこともあってか、何度もこの記事を読んで涙が止まらなくなってしまいました。同時に、自分にも空手を通して同じようなことができるかもしれないと考えました。

 

 何のために生きているのかと問われると、人の役に立つためです。でも献血以外これといって役立つこともしていません。

 

宗家先生の支部を持ちなさいというお言葉、みらいチケット、そんな想いがすっと融合しました。還暦にして生きる意味を発見した気持ちがしました。

 

土曜日だけ自分の支部を持とう。

 

基本、15歳以下は月謝なしにして、塾感覚ではなく、自らやってみたいという人たちの集まりにしようと思います。必要経費は大人からの月謝で賄えればと考えています。

 

 今年の11月で60歳です。祖父、父と同じであれば、あと十数年したら体の自由が効きにくくなる恐れがあります。パーキンソン病です。でもそんな先のことを憂いていても意味がなく、5年先、10年先に、空手道を歩む仲間がいて、元気カレーの100円少年のような子供の力となり、成長の一助になればと願います。自分の体が動かなくなったとしても、後を託せる子供たちを育てることができるってワクワクしますし、幸

せなことだと思うのです。

 

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そんな思いが、ばんび組につながりました。

ばんび組の皆さんには、制約があります(正流七法の型が学べない、進級審査が受けれない、大会に参加できない等)が、その間はずっと体験入門期間のような感覚で、基礎の習得に費やしてもらいます。(徹底的に基本を身につけよー)

 

それから正式な入門をするかどうか決めたくれたらいいです。

 

正式な門下生の月謝はゼロにはしませんでしたが、工夫をして家族割を発案し、実質15歳以下は月謝なしを実現しています。(ゼロではない場合もありますが)

これらのことで裾野が広がればなと思っています。

 

実際、4歳児との意思疎通は困難で、毎週土曜日は保育園状態です。

でもまたそれが楽しくて仕方なく、元気に一生懸命にみんなでたくさんの汗を流せる支部を目指して奮闘しています。

 

子供たちって素晴らしいです!

 

道統少林寺流空手道 錬心舘

河内地区本部 河南支部

支部長 のむら